スポンサードリンク

サイト内検索
新着情報 (日付順)
メインコンテンツ テーマの見つけ方 (2014-7-5 2:21:34)
テーマの見つけ方 以前にこちら でもテーマについて書いていますが、「見つけ方」という観点で整理してみたいと思います。 写真教室に通ったり、雑誌などで添削されると、必ずと言って良いほど言われるのが「テーマを持って撮影しなさい」とか「テーマが不明瞭」といっ ...
ニュース Featured Photos選出 (2013-12-23 4:04:29)
My ポートフォリオ(作品集) 名古屋ポートビル (2013-12-23 3:56:03)
My ポートフォリオ(作品集) 木曽路を歩く (2013-3-1 5:00:08)

アクセスカウンタ
今日 : 591
昨日 : 635
今週 : 591
総計 : 1703930
他サイト更新情報
スポンサードリンク
ログイン
ユーザ名:

パスワード:



パスワード紛失

トップ  >  レビュー・コラム  >  写真四方山話  >  テーマの見つけ方
テーマ 見つけ方 持ち方 テクニック
テーマの見つけ方

以前にこちらでもテーマについて書いていますが、「見つけ方」という観点で整理してみたいと思います。
写真教室に通ったり、雑誌などで添削されると、必ずと言って良いほど言われるのが「テーマを持って撮影しなさい」とか「テーマが不明瞭」といったことです。
この「テーマを持って撮影する」という事に引っ掛かってしまう人も多いようで、実際、中級者以上の方でも写真の話をしていく中で、機材の話しや撮影テクニックの話はできるのですが、「ではテーマの話を」となると途端に口を噤まれてしまう方も多いです。
これは「テーマ」というものを漠然と捉え過ぎているからで、テーマの見つけ方の方法論を知らな過ぎるからだと思います。
最初から好きなものがあって、それを撮りたくて写真を撮り始めた人もいると思います。
そういう人は比較的簡単にというか、自然にテーマを見つけて行けたりもするのですが、それでも例えば「花」が好きで写真を撮り始めた人でも「花の”何を”表現するのか」でテーマの持ち方が変わってきます。その部分で中々テーマが見つけられないと言う人も多いと思います。

方法論と言いましたが、テーマを見つけると言うのは、ある程度テクニックでもあるのです。
そのテクニックやアプローチの方法は人それぞれで、何が正解というものでもありませんが、参考までに私の方法を紹介したいと思います。

■テーマの種類を認識しておこう

◇「モチーフ(サブジェクト)としてのテーマ」、「機材、技術的なテーマ」、「精神的、思想的なテーマ」
先ずテーマと言っても色々な種類があると言う事を知って置くのが先決です。
大別すると三つ。一つは「モチーフ(サブジェクト)としてのテーマ」、二つ目が「機材、技術的なテーマ」、そして三つ目が「精神的、思想的なテーマ」です。
この中で、一般的に多くの人が「テーマ」として認識しているのは三番目の「精神的、思想的なテーマ」でしょう。
「その写真の中に、どういった想いを込めて表現したか」とでも言うのでしょうか。
殆どの方はこれが見つからないと言うか、認識できなくてテーマがぼやけてしまうと言うケースが多いと思います。
次に「モチーフ(サブジェクト)としてのテーマ」。
モチーフという言葉には国によっても使い方が違い、色々な使い方がありますが、ここでは「被写体」という単純な意味で使います。
一つの特定の被写体を撮り続ける。これも立派なテーマです。
しかし、「なぜその被写体を撮り続けるのか」という点で、「精神的、思想的なテーマ」も必要になってきます。
最後に「機材、技術的なテーマ」です。
特定の機材やテクニックを使った撮影に拘った写真ですね。
しかしこれも、「なぜそこにそのテクニックを使ったのか?」という部分、やはり「精神的、思想的なテーマ」が欠けると、味わいの薄い「写真遊び」で終わってしまいます。
逆にとことんまで「写真遊びを追求する」というテーマは、それはそれで面白いと思いますが。

ここまで書くとお分かりかと思いますが、一番目と二番目は比較的皆さん自然に見つけておられるのですが、その二つにも必ず三番目の「精神的、思想的なテーマ」が絡んでくるわけです。
と言う事で、殆どの方が引っ掛かってしまうのは「精神的、思想的なテーマ」であると言う事が認識できると思います。


◇大きなテーマ、小さなテーマ
さて、その「精神的、思想的なテーマ」ですが、これには「大きなテーマ」と「小さなテーマ」に分ける事が出来ます。
他の記事でも書いた事なので、そのまま引用します。

大きなテーマと言うのはその人の創作活動の根底に流れ根本となる基本概念のようなもので、写真家にとっては「何故写真を撮るのか?」と言うようなものです。
小さなテーマと言うのは例えばその作品シリーズや写真展、写真集などで伝えたい「主題」のようなものと考えれば分かりやすいでしょうか。
もちろん大きなテーマを常に自問自答して自分の中で具体的にして行くことはとても大切な事です。人にひけらかす必要は無いですしその時々で変わって行っても良いと思いますが、それが最初にできなければ写真集や写真展などで表現したいテーマが見つかっても深みを出すことができずに表面的な表現で終わる可能性があります。
自分が楽しむだけであれば単純に「楽しいから」とか「面白いから」でも良いと思いますが、何かを人に伝えたいとかそういう思いが欠片でもあるとしたら「自分が楽しいから撮った」だけの写真はそれ以上何も伝えてくれることは無いと考えた方が良いでしょう。

という事で、自分が今探しているテーマが根幹的なものなのか、それともそのシリーズに限定(とまでは言いませんが)したものなか、或いはその両方なのか。それも明確に認識しておく必要があります。
大きなテーマは中々言語化が難しかったり、自身の成長と共に変化したりもしますので、機会のある毎に自問して深めて行くのが良いと思います。
テーマを持つという点で引っ掛かってしまう人の場合は、多くの場合は小さなテーマの方だと思います。
これはテクニックを身につけることで比較的簡単に見つける事も言語化する事もできるとおもいます。


■テーマを見つけるテクニック
ここまでである程度テーマについて明確化出来ましたでしょうか?
では実際にテーマを見つけるにはどうしたら良いか、私が実際にどうしているかを紹介します。

◇ステップ1 とにかく何でも撮る
まず、とにかく気の向いたものを何でもかんでもたくさん撮りましょう。テーマとかは考えなくて良いと言うか、この時点では考えない方が良いです。
もう本当に難しい事は一切考えないで下さい。好きなように好きなものを撮る!
最低でも3千枚くらいは撮って下さい。

◇ステップ2 気に入った写真を選び出す
で、その中から気に入った写真(技術的に成功したと言う意味ではありませんので注意!)を20〜30枚くらい選びます。
ピンボケでも露出をミスっていても良いです。直感的に気に入ったものを選んで下さい。
そして出来ればそれをプリントします。ハガキサイズくらいで良いです。
その写真を床でも机の上でもランダムに広げて俯瞰して見ましょう。

◇ステップ3 共通したものなどを見つけ出す
その中に「何か共通したもの」、自分では気付いて無かったけど「こんなものに惹かれてたんだ」と思うような物を見つけ出して下さい。きっと見つかるはずです。
花ばかり撮っていたとしても、「赤い花が多いな」とか「草花が多いな」とか「アップで撮ってるな」とか、色々見えてくると思います。
その言語化できたものを全てメモして下さい。できれば手書きが良いです。

◇ステップ4 掘り下げて考えてみる
見つかった共通項の中から、特に気になるものを中心に、「何故そうしたのか」を掘り下げて、自分なりで良いので考えてみて下さい。
その場ですぐに直接的な「答え」が見つからなくても結構です。とにかく考えてみて下さい。そして常に考え続けてみて下さい。

◇ステップ5 意識してその写真をたくさん撮る
ステップ3で見つけた共通項を意識して、その写真をたくさん撮ってみて下さい。
例えば私の場合は「散り姿・枯れ姿」でした。
最初はなぜそのようなものに惹かれるのか分かりませんでしたが、「やけにたくさん撮ってるな」と気付き、それからは意識的にたくさん撮るようにしました。
そして撮り続けながらもステップ4を続けます。

◇ステップ6 色々なもののリンク、出会い
ステップ5を続けて行くと、徐々に色々な情報や知識、経験や感情といったものがリンクし始めるのを感じられると思います。
そしてその中でテーマが明確化してくることもあるでしょうし、ある日突然、何かの切っ掛けでその答えを突き付けられるような出会いが起こる場合もあります。
私の場合、散り姿などは「無常。繰り返し、循環していく中での永遠」という言葉との出会いでした。
この辺りについて詳しく知りたい方は「散り姿に惹かれて」をご覧下さい。

あるいは出会いは言葉などではなく、出来事や記憶などの場合もあるかも知れませんが、こうなるとモチーフは「散り姿・枯れ姿」でなくても良くなってきて、他のモチーフでも共通したテーマで撮れるようになってきます。

◇ステップ7 さらにテーマを掘り下げ、熟成させ突き詰める。
ステップ6で明確化したテーマをさらに掘り下げます。そのテーマに関係する事を調べたり勉強したりして突き詰めるのも良いと思います。
そして可能な限り言語化する努力もしましょう。言語化する事でさらに明瞭になります。
思索のための時間を意図的に持つのも大切です。
例えば一人でドライブなどをすると良いと言う人もいるかも知れませんし、釣りや山歩きなども良いかも知れません。
インストや歌詞の分からない音楽などはかけているのは良いと思いますが、携帯やパソコン、テレビやラジオといったものから意図的に離れる時間を持つようにしましょう。
そうして行くことで、そのテーマに対する理解が深まり、明瞭化し、魅力的なテーマへと「育って」行くと思います。
そう、テーマとは「育てるもの」なのです。


■逆転の発想、テーマ先行
「テーマを見つけるテクニック」は、明確化したテーマが無い状態から、自分の心の中にあるものを具現化していくというものですが、逆の考え方もあります。
興味のある物や、強烈に惹かれるものを「写真でどう表現するかを考える」という方法です。
これはテーマが既にあります。なので「テーマの見つけ方」というよりは「テーマの活かし方」と言った方が良いですね。
誰しも何か強烈に惹かれているものはあるはずです。特に写真を趣味にしようなどという方は、殆どの方がこれを持っています。
つまり既にテーマは自分の中に存在しているのです。
ただ、それが「写真で表現すると言う発想にリンクしていない」とか、「どう表現して良いのか分からない」とかで思考を切ってしまっている。テーマが見つからないと言っている方の場合は殆どがそうだと思います。
例えばよく見るテレビ番組は何でしょうか?バラエティやお笑い芸人の出ているものが好き。そういう方は「笑う」という事に強烈に惹かれているかもしれません。
だとしたら、それを掘り下げ育てたら、立派なテーマになると思いませんか?
「笑顔」をモチーフにして、様々な切り口から撮って行ってみるのも面白いと思います。
昼ドラが好き、家族物が好き、旅物、グルメ物、様々なジャンルがあると思いますが、自分が惹かれるものの中から「何故惹かれるのか」そして「どうやってそれを表現するのか」を考えて行けば、自然とテーマを持つ事が出来るようになるでしょう。


■最後に
「テーマの見つけ方」と題しましたが、テーマは見つけて終わりではありません。
テーマとは「見つけ、考え、育てる」ものです。はじめから完成されたテーマを探そうとするから、多くの方は頓挫してしまう。そう思います。
「小さな切っ掛けのテーマを大切に大切に育ててあげる」、それが「テーマの持ち方」だと私は考えています。
実際には一つのテーマを見つけても、それを撮り続けながら同じように平行して他のテーマも探したりします。
私も今でも頭の中を空っぽにして、とにかく心惹かれたものを好きなように撮る事が多くあります。そうしたものの中から、また新しいテーマが見つかってきたりもします。まだまだ育成中のテーマが多いですが(笑)

そして、「テーマを持つ」という事は「自分の内面と向き合う」と言う事に他なりません。
漠然と人から与えてもらったようにテーマが沸いてくると考えていると、既に自分の中にある大切なテーマを見過ごしがちです。
もしそのように降って湧いたテーマを見つけたとしても、先にも書いたように「そこから育てる」のが大切で、その為には自分と向き合う必要があり、それをしなければ薄っぺらい表面上の表現に終始しかねません。
ですから、大きなテーマはもちろん、小さなテーマにおいても「常に自分と向き合い思索する」事をやめなければ、必ず魅力的なテーマを手に入れる事ができると私は思います。
それが「表現」であり、「芸術」であると私は思います。

僅かばかりでもテーマについて悩んでいる方の参考になってくれれば幸いです。


さらにテーマについて深く理解、思索したい。なぜテーマを持つのが大切なのかを知りたいと言う方は”写真を撮るときの「テーマ」について考える ”も併せてお読みください。

プリンタ用画面
友達に伝える
投票数:40 平均点:7.25
前
電子ビューファインダー(EVF)と光学ビューファインダー(OVF)
カテゴリートップ
写真四方山話
次
高感度画質と感度特性?




Notice [PHP]: Undefined index: title in file modules/xhld0/class/headlinerenderer.php line 313