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トップ  >  レビュー・コラム  >  機材レビュー・コラム  >  カメラレビュー  >  Nikon D600レビュー 高い完成度と驚きの暗部画質
Nikon D600 レビュー

少し前になりますが、D600を1ヶ月ほど使用できる機会があったので、その時の感想を。
まず、私の場合はどうしても5Dmk2を基本としての視点になってしまうのですが、手にした第一印象は「軽い・小さい」でした。
キットレンズでもある標準ズームのAF-S NIKKOR 24-85mm f/3.5-4.5G ED VRを付けた状態では、APS-Cクラスの一眼レフと同程度に感じます。
実際に高い機動性があって、木曽路のセミナーではとても軽快に撮影でき、旅のお供にするカメラとしてもとても良いカメラだと思います。
逆にコンパクトなだけに私の手の大きさだとグリップが細く感じられましたが、手ブレ限界を下回るシャッター速度でも比較的良く止まっているように感じましたから、ホールド性は悪くないと思います。

最新鋭のD600に、フィルム時代に使っていた大昔のAi Nikkor ED 400mm F3.5S(IF)を付けて撮影してみました。


ボタンやダイアル、レバーなどは非常にしっかりした動きで、とても好印象です。フルサイズとしてはかなりの低価格モデルですが、そうした部分でコストダウンはしていないなと感じました。ボディの剛性感も十分です。

一番気になった点としては、AFエリアが中央に寄り過ぎている点でしょうか。
3D-トラッキングは素晴らしく、キッズスナップなどでは動きの少ないシーンでもこれを基本として使いたいです。
中央AF点でピントを合わせたい位置を決めて、半押ししたまま構図を決める。そしてシャッターチャンスを待ってレリーズ。この方法で撮ると、縦構図と横構図を頻繁に変えてもいちいちAFポイントを変更するよりも遥かに素早く快適に撮影できます。
しかし、やはりAFポイントが中央寄り過ぎるので、構図に制約が多かったり、初めから画面隅に被写体がある場合は、外側に動いた時に追従する余裕が無くて3D-トラッキングのメリットを活かしきれないかなと感じました。
D7000は画面のカバー率が高かったので、それは全く気にならなかったのですが、さすがにAPS-Cと同じは望まないものの、もう1週分くらいは外側にAFポイントが欲しいと感じました。

露出補正に関しては、補正ボタンを押しながらの操作が煩わしいと感じて簡易設定にしましたが、そのままだとモードによって操作するダイアルが変わってしまうのに違和感を覚えました。
私の使い方だと最も頻繁に操作するのが露出補正なので、簡易設定にしても常にメインダイアルで操作できるようにして欲しいですね。
また、夜景スナップなどをする私にとって露出補正と同じく操作頻度が高いのがISO感度設定なのですが、この設定ボタンが左手で操作する場所にあると言うのが煩わしさを感じました。左手をレンズから放してしまうと、余程軽量のレンズで無い限りは基本的にはファインダーからも目を離すことになります。
可能であれば右手で操作できる部分、私の場合は露出補正を簡易設定にしたので、露出補正ボタンが空きますから、そこに設定できればベストなのですが、少なくともFnボタンやプレビューボタンとかに割り当てられるようになると、ファインダーから視線を切らずに設定できますし、大変便利になると思います。
そうした部分も含めてですが、撮影時の左手の仕事量はEOSに比べて多いと言うのはD7000でも感じていたポイントです。
右手と左手に仕事を分散させると言うのも一つの考え方ですが、前述のISO感度設定のように、比較的頻繁に操作する項目で、且つファインダーから視線を切らずに操作したいものに関しては右手に割り当てても良いのではと思います。
左手はレンズ操作に集中できた方が私の場合は使いやすいのですが、ISO感度設定だけでも右手に割り当てられれば9割方は実現できると思います。
WBは最近はオートが優秀です(そういう意味ではISO感度もオートで使うのが通常となれば今の位置でも良いのですが)から然程操作が必要な場合は少ないですし、操作するにしても撮影して見てプレビューを見たときなので左手での操作で問題無いですし、クオリティもHDR機能を頻繁に使うのでなければ操作頻度は低いです。AFモードは位置的にレンズからの移動が少ないですし、私の使い方だとそこまで頻繁に触りませんから、これも問題なし。
やはりISO感度設定ボタンですね。

D7000もそうでしたが、ブラケットの専用ボタンがあるのはHDR使いの私にとっては大変に嬉しいです。
欲を言えば、BKTを設定した時に自動的にドライブモードを高速連写に設定できるような機能や、1レリーズで3枚連写してくれるような機能がFnボタンを使わなくてもできるようになると最高ですね。
手持ちHDRの事を考えると、Fnボタンを「押しながら」のレリーズはホールド性が悪くなって使いづらかったですし、HDRのレビューでも書きましたが設定戻し忘れの防止にもなります。
BKTが3EVまで広げられたのは嬉しいですが、段数が1EV以降は1EV刻みになってしまうのは残念です。その方が素早い設定ができて良い場面もありますが、やはりこれも露出系の段数と同じく、1EV刻みなのか1/2段刻みなのか、1/3段刻みなのかをユーザーが設定できるようになった方が良いと思います。もちろん現行の設定は、これはこれでとても使いやすいと思いますから、それも残したままで。

HDR+BleachBypass(銀残し)の作品。


ファインダーに関しては文句のつけようが無いですね。この価格帯のカメラでよくぞここまでと思います。AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDやAF-S NIKKOR 24mm f/1.4G EDを付けて覗くと、もうそれだけで幸せと言うか(笑)
FM2で使っていたマニュアルレンズも付けてみましたが、明るくクリアなのにピントも合わせやすかったですし、表示される情報も見やすく使いやすかったです。
視野率は100%と言っても多少の誤差は(どんなカメラでも)出ますが、やはりそれが少ないのは撮影しやすいです。
一つだけ注文を付けるなら、ファインダー内水準器表示ですかね。これは少し見辛かったです。
液晶は見やすく、プレビューも快適でライブビューでの撮影も軽快に行えました。
夜景での構図をするのに、コマ落ちでノイズだらけでも良いので超高感度で見られるモードがあると良いかなと思いました。

プレビューの際に少し気になったのは、と言うか実際に失敗もしたのですが、削除ボタンの振る舞いです。
削除ボタンを2回押すとデータを削除できてしまうのですが、これは連続して削除して行くには便利なのですが、勢い余ってというか、間違えて削除したくないデータまで削除してしまった事が2度ほどありました。
もう1アクション、別のダイアルなどの操作が入ると誤操作の可能性が減るのかと思います。これも設定でどちらかを選べると良いですね。「ファイル削除簡易設定」みたいな。

微速度撮影は面白いですね。インターバル撮影したものを編集ソフトで合わせる必要もないですし、とても簡単に設定できます。
これで電子シャッターで使えて、さらに静止画を同時記録できれば最高ですね。「各コマ全て」とか「10コマに1枚」とか設定できるようにして。

地元で星空を微速度撮影してみました。


こちらは農作業を微速度撮影してみたもの。子供が遊んでます^_^;


画質や画作りについては、見る人によって評価するポイントや好みは分かれるものですが、私はNikonらしい画でとても好きでした。
特に、白が非常に綺麗に出る印象があります。普通は白い花などの質感を出そうと思うと、くすんだ様になりがちなのですが、そうした事は感じられず透明感があると言うのか、なんでそうなるのかは分かりませんが、これはとても好きな描画です。
デフォルトではややコントラストが高過ぎな印象でしたので、人物メインの時には少し下げるか、ピクチャーコントロールを別のモードにすると良いかも知れません。
解像感は申し分ないですね。特にナノクリコートのレンズを使用した時のそれは怖いくらいです。RAWも素直で扱いやすい印象が強く、現像作業がとても楽でした。
しかし、やはり特筆すべきは暗部ノイズの少なさでしょうか。-2EVで撮影した画像を起こしてもかなり見られるくらいになってしまう。そのためアクティブD-ライティングなども積極的に使いたいと思えます。
この手の機能と言うのは、あまり強くかけると不自然になったり眠くなり過ぎたりすると言うのもありますが、それ以上に画像が荒れて使いたくないと言う場合もあったのですが、そうした部分は殆ど感じませんでした。
暗部ノイズについては「EOS 5D Mark III vs EOS 5D Mark II vs Nikon D600 暗部ノイズ比較」で詳しく比較検討していますので、参考にしてみて下さい。

高感度の画質もかなり良好だと思います。
スペック上は常用ISO感度がISO6400、最高ISO感度が25600と5Dmk2と同じなのですが、ISO6400でも5Dmk2のISO3200くらいにしか感じませんでした。印象的な域を出ませんが、5Dmk3よりもRAWベースでは良さそうな気がします。
これだけ高感度が良いと室内でもノンフラッシュで躊躇なく撮影できます。やはり旅やファミリーシチュエーションには良さそうです。

高感度での夜街スナップ。リサイズのみ。カメラ撮って出しです。


私は普段使っているのはEOSですが、それと比べて感じるのは設計思想の違いです。
どちらが「良い/悪い」ではなく、例えばボタンの操作に関してもNikonは先ずは誤操作で設定値が変わってしまわない事を第一に考えているように感じます。
設定しないとボタンがホールドされない(押しながらの操作が基本)となっていることなどを見てもそれは感じます。
その代わりにボタン類が多く配され(例えばドライブモードとAFモードは共に専用のダイアルとボタン、BKT専用ボタンなど)、使い慣れれば素早い設定変更が可能になっていると思います。
逆にEOSは左手は完全にレンズ操作に、右手はカメラの操作にと割り切ったボタンは位置で、1つのボタンが複数の設定を呼び出す様になっているものも多いです。
さらにRAWも、EOSは完全に「DIGICありき」というのを感じさせられて、条件によってはDPPを併用しないと何ともならないような場合もあるのですが、D7000やD600のRAWは非常に素直で扱いやすいものでした。
繰り返しますが、どちらが「良い/悪い」ではありません。どちらにも良い部分があり、文字通り「思想の違い」という事ですが。


最後に箇条書きで良いと感じた点と、改善というか要望に近いですが、そうして欲しいという点を

■良いと感じた点
・小型・軽量による機動性
・カッチリとした操作性と剛性感
・3D-トラッキングの快適さ
・BKT専用ボタン
・ファインダー
・微速度撮影機能
・素直なRAW
・暗部ノイズの少なさ
・高感度画質
・高級レンズの実力を活かしきるセンサー
・メッセージ性のあるカメラ


■改善して欲しい点
・AFエリアの狭さ
・簡易設定時の露出補正ダイアルの統一
・露出補正値の上面液晶への表示
・ISO感度設定ボタンが右手で操作できるように
・BKTの段数を1EV以降も1/3段刻みに
・ファインダー内水準器表示の見やすさ
・削除ボタンの振る舞い
・電子シャッターでの微速度撮影
・微速度撮影時に静止画の同時記録も


さて、色々な事を取りとめもなくつらつらと書いてしまいましたが、このD600というカメラを1ヶ月間使ってみて、細かな部分で改善を望みたい部分はあるものの、全体的に見てかなり満足度の高いカメラだと感じました。
これが現行価格で18万円台ですか。この価格帯で手に入ると言うのは凄いことだと思います。
このカメラは明確に使い方を訴えかけてくるカメラだと感じました。私が感じたのは「このカメラ持って、イタリア行きたい!」です。石造りの街や古い聖堂、アドリア海の海と空、そこに並ぶ街並み、バールや市場。絶対に合う気がします。
ただ、使い方を訴えかけてくるとは言っても、使い方を限定されるような所謂ピーキーな印象は無く、矛盾するようですが様々なシーンに対応する柔軟性も兼ね備えているように感じます。
上手く表現できる言葉がありませんが、コンセプトがハッキリしていると言うのか、正直最初はD600に対して「フルサイズを低価格で出すためだけのパッケージじゃないの?」と失礼な事を思った事もあったのですが、それは絶対に無いと思います。
もちろんどこかでコストを抑えなければいけないのは事実でしょうから、他のカメラから流用しているような技術やパーツはあるでしょうが、それでもこのカメラを作った人のメッセージのようなものを感じます。
だから最初に少し使っただけで、明確に使いたいシチュエーションや被写体が容易にイメージとして浮かんできたのでしょう。フィーリングが合ったと言うやつかも知れませんが、何にしても以前にも書いたように、そうした事を感じられたカメラと言うのは「当たり機材」である可能性が高いです。D7000でも少し感じましたが、D600はかなり明確に感じましたね。
実際にたった1ヶ月でしたが、かなり気に入った作品が撮れました。
いつも通りの自分の作品と言うか、自分主導でカメラをそれに合わせた作品でも、カメラ(やレンズ)側からインスピレーションを貰って撮った作品でも、どちらでもです。
このカメラが自分のカメラじゃないと言うのが何とも、、、(>_<)
Fマウントユーザーや初めてフルサイズに挑戦する方には、絶対に「買い」の1台だと思います。


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